コロナウイルスワクチンの南アフリカへの供給

NGOの南アフリカへのコロナ関連物資輸送活動を支援するUPS Healthcare

大量の救命医薬品をUPSの輸送機に搭載している。

時には支援者側にも支援の手が必要

人道的援助物資は自然災害、武力紛争、疾病の流行などで被災した人々に迅速に届けなければなりません。

人道的物流は、航空機、列車、車両、船舶、自転車、オートバイ、駄獣、ドローンなどによって行われます。輸送手段を選びません。支援物資はドライアイス、スマートセンサー、最新の追跡技術、税関/通関業者地役権など、物資のスピードアップや保全に役立つ諸機能に支えられて、必要とする人々に届けられます。

UPSによる最近の医療物資の配送は、人道的物流業務特有の難しさを物語っています。また問題解決に向けた特殊な専門知識、インフラ、経験が重要であることも示しています。

このプロジェクトには、命を救うという素晴らしい側面もありました。

UPSヘルスケアの人道支援ロジスティクス部長、クリス・ラーソンは次のように語っています。「こうした仕事はやりがいがあります。朝早く起床して仕事をする、あるいは夜遅くまで仕事をする理由を与えてくれます。」

新呉からヨハネスブルクへ:発展する人道的物流

2020年8月、ラーソンのチームは、新型コロナウイルスの臨床試験関連品と個人用保護具(PPE)を、中国の新呉地区にあるメーカーから、南アフリカで待ち受けている診療所や患者に届ける支援をしました。

供給品は、アフリカ疾病対策センターと提携したアフリカのNGOが、低所得国とサプライヤーをつなぐオンライン医療サプライプラットホームを通じて購入したものです。同グループはUPSヘルスケアに相談し、人道物資の配送を支援できる5,500人以上のヘルスケア専門家を擁するグローバルチームと連絡を取りました。

ラーソンはこう言っています。「当時は個人用保護具の購入を巡って、奪い合いがおきるような状況でした。15年にわたる人道支援物資の配送経験を基に、経験豊かなグローバルのUPSチームが、あらゆる面を考慮し、配送の計画・管理をしました。また、2020年に米連邦緊急事態管理局のためにUPSが中国から個人用保護具を輸出した際の経験が、ノウハウと関係の構築に役立ちました。この結果、遅延と官僚主義を最小限に抑えて、物資を中国から出荷し、南アフリカに届けることができました。」

UPSの貨物を乗せてオートバイを走らせる男性職員

15年にわたる人道支援物資の配送経験を基に、経験豊かなグローバルのUPSチームが、あらゆる面を考慮し、配送の計画・管理をしました。

新型コロナウイルス検査用品の配送には、常に-70℃であるコールドチェーンが欠かせません。UPSは、輸出許可証の取得、ドライアイス保管、航空便のスケジュール調整に関して、綿密な調整を行いました。

最新の輸送技術を駆使して、工場から空港までは冷凍トラックを、中国からシンガポールまでは輸送機を分単位で監視し、シンガポールで貨物を再冷凍しました。ヨハネスブルクに着いた貨物は、もう一度アイシングを行い、配送前に外部からの影響を受けやすい品物の完全性を確保しました。

物流の問題が生じる前に解決する

個人用保護具の場合、輸送ロジスティクスは「極めて単純」だったとラーソンは言います。「コロナ関連物資に必要な輸出許可証の取得では、経験に富んだ中国のUPSパートナーのおかげで、長期の遅延を避けることができました。」

最近中国は、輸出管理体制を厳格にし、基準に満たない個人用保護具の輸出を禁止しました。第三者のNGOが購入者であるため、UPSはその代理人や中国のメーカーと出荷要件について調整しなければなりませんでした。貨物の性質、分析、適合性証明書、請求書、貨物/出荷の詳細情報などについてです。

ラーソンはこう言っています。「UPSがメーカーと直接協力すれば、あらゆる業務の一環として情報は容易に入手できます。「NGOがこうした仕事に慣れていないのは分かっていました。そこで中国にいるUPSのパートナーがそのメーカーと直接協力し、出荷に関する重要問題を処理し、物事を迅速に進めました。」

南アフリカ側では、UPSは税関や諸規則に関する独自の知見を生かして、物資の入国を円滑に進めました。「南アフリカにいるUPSのパートナーは、寄付品の免税通関手続きに経験が豊富です」とラーソンは言います。「彼らは荷受人と直接協働して、出荷処理を円滑に終えました。」

日常的に出荷を行っていない組織は、税関での複雑な規則や税収問題に対する認識がない場合があります。それが原因で、善意の人道支援物資であっても、通関できないことがあります。

「そうなると、遅延日数と保管手数料がかさみ、時間的制約のある貨物にリスクが生じます」とラーソンは言います。

「人道支援物資が、それを待ち受ける国に到着しながら、税関を通過できないなど、あってはならないことです。UPSではほとんどの場合、全ての宛先が正式に決まり、製品を登録がされてから、原産国から品物を動かします。目的地での受入れ準備が完了するまで、原産国に品物を維持しておいた方が、劣化や遅延が防げるからです。」

弊社は、世界中の低・中所得国に対して、時間的制約のある新型コロナワクチンの超低温配送をすることができます。

世界中の人道的支援の必要性に応える

UPSの活動は世界的で、220の国や地域で営業しているため、常にインフラや現地に関する専門知識を把握しています。グローバルなノウハウをあらゆる種類のの人道支援業務に適用できます。UPSヘルスケアは専門知識を生かして、アフリカ諸国向けのHIVやマラリアの薬剤のほか、リプロダクティブヘルス用品などの医薬品、救援物資を取り扱っています。

「こうした仕事の必要性はますます増大しており、我々の責任も同様です」とラーソンは言います。

ラーソンはこうコメントしています。「弊社では、規模を急速に拡大して、人道支援物資をどこにでも届けられるようにできます。南アフリカ向けの複雑な超低温配送により、弊社のコールドチェーンパッケージソリューションがいかに効果的かが証明されました。弊社は、世界中の低・中所得国に対して、時間的制約のある新型コロナワクチンの超低温配送をすることができます。」

当社が人道的物流業務を通じてどのように重要なヘルスケア資材を低・中所得国に届けているかの詳細をご覧ください。

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